日々1989

日記です

ふと思ったこと

仕事でもろもろのデザイン・制作関連をお願いしていた個人事業主の方がいて、今日出来上がったものを見に行ったら、とてもすてきなものを用意してくれた。準備するにもいろいろお手数をかけていて、今日も1日完成までに長い時間を費やしてもらっていたので、改めてお礼を言ったら「いやいやいや、これもお仕事ですので!」と腰を低くして言われた。なんか、ハッとした。

たぶん、個人でデザイン業やっているとクライアントから無茶を言われることも多いだろうし、直前でバタバタと修正や追加作業が入ったり、やってらんないよーってことも何かとちょくちょくあるのだと想像している。けど、彼はなんだか愉快というかユニークなキャラで、ほがらかなんですよね。楽しそうとも言えるのか。いや、絶対疲れとかあると思うんだけど、こちらが依頼していたものをより良くしようという意気込みがあって、ギリギリまでこだわった提案を積極的にしてくれて、今夜も遅くまで作業をしてくれる予定で。でも、「お仕事ですので!」って言えてしまうのがすごい、と思った。

考えてみれば当たり前か。仕事は、お金を稼ぐために、お金をもらってするものだ。遊びではない。お金をもらう分、責任を持ってクライアントなり会社が求める成果物を出さなきゃいけない。本来そういうものだ。なのになんかそういう当然のことも最近忘れかけていて、もっと落ち着いた環境で働きたい!みんなビジネス意識高すぎて苦手!みたいな、本来どうでもいいはずの側面にばかり注目して、不満ばかりで勝手に働きたくない病を発症していた。これ全然はたらくことの本質じゃないな。

仕事や会社はお遊びサークルじゃないのだから、「お仕事ですので!」と割り切って、期待されている成果物を出すためにがむしゃらになるのが普通っちゃ普通だ。そうだった。ここ最近よく言われるような働きやすさ、みたいなものももちろん大事だけど、そりゃそういうのがあったに越したことはないけど、そればかり求めて仕事や会社に余計な期待をしたり理想を押し付けようとしても仕方ない。

基本は「お仕事」なのだ。お金をもらってやらせてもらうからには責任感と積極的な行動を起こしてより良い成果を出すことにだけ集中すればいいのだ。それ以上でも以下でもない。お金をもらいながら、わざわざ私の居心地が良い場所を用意してもらう義理がどこにあるか。

そんな前提があった上で、言うても仕事は人生の大半を占めるから、自分個人の人生と一続きで楽しめるようなことを仕事にできればいちばんいい。もしそうなれたら、心意気のある仕事ができるしそれを楽しいと思えるし、人生全体が充実するんだろう。

そして冒頭のデザインやってる彼も、そんな具合に「お仕事ですので!」と言いながら、思い悩んだりもするだろうけど割り切るところ割り切って、それでもなんだか楽しそうに愉快にほがらかに生きているんのかなーなんて思った。自分もそういう風になりたいなーとか思ったという話でした。

週末の話

週末、土曜日になれば仕事のことなど一切忘れて、すきな街の商店街に繰り出して、おいしい食材を買って家の台所でおいしい料理を作る。作る料理はお酒に合うものが基本で、でも作り始める前にまずはビールで乾杯。ひとまず手軽な冷奴や冷やしトマトあたりを用意して、ビールを飲みテレビを見てゲラゲラ笑いながら、楽しくなってきたところでメインの料理を作り始める。

鍋から漂うスパイスや出汁のいい匂いを嗅いでうひょーー美味しそーーと声を出す。盛り付けをかっこよくキメたら、テーブルに持っていく。改めていただきますを言って一口。そりゃもう美味しくてお酒は進む。
大満足でごちそうさま。しかしまだまだ休日の夜は長いから、テレビに映したYouTubeですきなMVやテレ東の番組を見はじめる。もしくはプレステで龍が如く戦国無双をやる。そうしてゲラゲラ笑っているうちに、ちょっと小腹が空いてきて、缶詰めや浅漬けなんかをちびちび食べたりする。あれ、そろそろさまぁ〜リゾートがやる時間だぞ、ひゃーリゾート行きてーなどと騒ぐ。

そうして気が付けば夜も更けた。眠くなったら寝ましょう、ができる休日。明日も寝坊ができる土曜日。気付いたら深く眠りに落ちる。

日曜の朝、二度寝ばんざい。でも昼前には起きて、銭湯に行って朝風呂だ。アツアツの湯船には長いこと入ってられない。身体中の血管がしびれるくらい熱い銭湯を楽しんだら、ぐっとお腹が空いてきた。いつもの商店街の一角にある、おいしい麺屋に行こうとする。今日は蕎麦かうどんかラーメンか、いやフォーにしようか、など散歩をしながら考えて、しっくりときた麺屋にふらりと入る。
風呂上がりにつるんと麺を食べ終えて、朝からお腹いっぱい、また眠くなる。と、寝てしまう前に、家に帰って食後のコーヒーを飲もう。コーヒーを飲みながら、いつものテレ東で、男子ごはんや和風総本家をダラダラ見る。今度はこの料理作りたいな、旬の野菜の登場シーンやばいな、そろそろ洗濯しなきゃな…

そんな具合の週末が、楽しくて幸せだ。いつまでもこんな生活が続けられるなら、多くは望まないぞ、なんて思えてくる。最強の週末の過ごし方。これがあるから今は生きていける。

中途半端

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早く帰れないのも、便利屋としてこき使われるのも、今の自分の実力がその程度だって話だな。それがイヤなら自分の力でどうにか工夫して現状を変えようとしろって話だな。っていう実力主義の現実的な社会ほんとう大変だな、毎日しっかり働いて生きているみなさんはすごい。
 
仕事においても何者かになりたい、と思ってたけどもう無理だと諦めたし、それほど仕事に人生捧げたくなかったりするし、もっと目の前の暮らしとか手作りのごはんとか大切な人々とじっくり向き合えるような生活さえできれば良い、何も成し遂げなくて良い高い給料もいらない、とか思うのは甘えでしかないのでしょうか、甘えでしかないだろ、とかなんとか言われちゃったりなんかしてーうっせー(RADWIMPS「なんちって」)
 
ひとまず今日は、なんかいろいろ嫌になってるので早めに帰って、家で卵焼きを焼いた。鮭と舞茸をソテーしてごはんにした。こうして平日にブログを書いてるし、このあとはお風呂は言って読書して、日をまたがないうちに寝ようと思うんだ。そういう生活が現実、働いている時間は幻想なんだ、きっとそうだ。とか思いながら、今読んでいる本は仕事に関連する本だったりするし、超未練がましいな。まだ何者かになろうとしてるのか。我ながら超中途半端な人間だと思ったわけです。